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心療内科病院 楽山[ らくざん/Rakuzan ]

日本唯一「楽山」だけの特長軽症うつ病の「休息休養」「リターンプログラム(復職)」のためだけの専門病院

●軽症うつ病の患者さまが上質な休息・休養できる唯一の病院です。

●リターンプログラム

復職に必要なのは
①会社側の理解
②個々人に合ったプログラム
⇒イメージは松井秀喜選手の大リーガー復帰までのドラマです
(整形外科医の指示の下、トレーナー・理学療法士・栄養士・ヤンキース球場と会社・キャッチボール仲間等々が集まり松井選手のために知恵を絞り、協力し合って復帰させました)。

●サテライト・キッチン

目の前での調理。他に天日干しの米、手作りの味噌、心のこもった料理を召し上がっていただくために。

1.日本でただ一つ、休息休養できる病院

・軽い“うつ”でも入院できる日本でたった一つの病院です。
(軽症“うつ”のうちに入院して本格的な休息休養してしまうことにより、その後の悪化・進行を止め、改善させることを目的とした病院)
・たった一日~数日の入院で症状の軽快も珍しくありません。
⇒従来の精神科病院は、うんと重症化(希死念慮出現)してからしか入院できない、また患者側にとっては入院したくない所でもありました。これを、悪化しないうちに、重症化しない段階での入院、良質な休息休養ができる病院を実現。
⇒かつて(旧・越谷吉伸病院時代)外来診療の場面で、今、この段階で「休ませたら」「会社(家庭)から離す(環境を変える)ことができたら」と思うことがしばしばありました。しかし残念ながら、当時そういう病院は日本中どこを探してもありませんでした。
だから、そういう患者さまのために「楽山」を創設したのです。
主な対象は20〜50代女性、リワークで治療困難な方です。

2.患者さまは大切な人材です

巷にたくさんあるリワークとは全く異なる発想の、うつ病の方々のための復職アプローチです。その違いの特長は3つあります。
1)患者さまには先ず入院をしていただいて、良質な休息休養をとっていただくことから始めます
2)一人ひとりの方だけの「Only for You」プログラムを、多職種が情報を集めて知恵を絞り、プログラムを作成します。
3)患者さまの職場(自宅)での問題点や、改善・要望事項を洗い出して、楽山が職場(家族)と折衝します。主な対象は30〜40代の男性などです。

・休職中の外来患者さまが、家に居ることもできず、会社へ行くふりをして「公園で1日中過ごす」という話をお聞きした時、私は強い衝撃を受けました。会社を休むだけでも大変なことなのに、家でも「奥さんの目・思い」「子供の目」などが気になり、おまけにご近所の目もあって、家の周りを散歩することもままならないというのです。
そのうえ病気が思うように改善して行かなかったら、この方はどうなってしまうのだろう――どこにも「居場所」がない状態は、考えただけでも本当に辛く、悲しい姿だと思います。

・大リーガー・松井秀喜が骨折したときのことです。
当時、アメリカの整形外科医が松井選手に、大リーグ復帰のために1年有余のリハビリメニューを提案したといいます。手術することはもちろんのこと、軽いランニングから走り込み、数メートルの距離からの投げ始め・遠投へと、骨折した部位だけでなく体幹も含めた筋力低下防止策、等々。医師の他に、PT(理学療法士)・栄養士・トレーナー・キャッチングの仲間、さらにそれを行う施設や球場の使用はもちろんのこと、ヤンキース球団挙げてのバックアップ体制を整えた、という新聞記事を読みました。
現在の日本の医療システムでは通常あり得ないやり方です。
(それがなぜアメリカではできるのか? 医療の質の問題? それとも他の問題?)

「歩くため」「ボールを投げるため」「バッティングするため」のリハビリメニューが組み立てられても、1年有余に渡る“大リーグに復帰する”ためのメニューを考えられるだろうか?
日本では、そういう大きな視点でリハビリを作り上げるという発想は無いように思いました。では、なぜアメリカではやれて、日本ではやれないのか?
松井秀喜が「ただ野球ができるようになった」だけではダメで、「大リーグに戻って活躍できて」こそ、本当に「骨折が良くなった」ことになることを、野球ファンとして、日本人として期待しているのに……。
それに対し、アメリカの医療はそのことに応えようとしている。たかが骨折ひとつを例にとっても、これほどの差があるのです。敢えて乱暴な言い方をすれば、骨折など放っておいてもくっついてしまう、ものでもあるが。

一方、うつ病という病気は、とてもたくさんの要素が絡んでいます。本人の持って生まれた資質をはじめ、生活歴・教育歴・仕事歴、そしてもっとも重要な職場の環境や人間関係、さらにそれと同じくらい大事な要素として家庭内の問題があり、これらすべてが病状の改善に大きく関係しています。これらたくさんの諸要素が複雑に絡んで症状ができあがります。これらを一つ一つ組み立て、整理しなおしていかなければなりません。
メンタル系の先生なら誰もが、この問題意識をもっています。しかしこの複雑な問題を解きほぐすだけの時間的余裕がないのです。
患者側にとっては、これらを丁寧に時間をかけてやっていかないと復職できない、というのが現実です。
そうしないと(松井選手の場合でも)草野球ならできても、大リーガーとしては活躍できません。

⇒これらを「やっていこう」というのが楽山のリターンプログラムです。

・クリニックの先生からこんなお話をお聞きしました。
元は銀行員だった方の話です。その方は病気で退職し、今は駅などでティッシュ配りをしているそうです。外来のとき「もう一度名刺を配れるような仕事に戻りたい」という話をされて、何も答えることができなかったそうです。
この人手不足の日本で、会社側にしても、せっかく苦労して育てた人材を成す術もなく放り出してしまうなど決して得な話ではないと思います。
ご本人やご家族はもちろんのこと、医療に携わる全職種、そして会社側で関係する人々(それは上司であったり、人事部であったりするかもしれません)、そんな皆さま方のご協力をいただいて、復職に向けてしっかり、丁寧に、時間をかけてやることがとても大事であると、それが楽山の使命であると考えております。

3. サテライト・キッチンで出来たての温かい食事が食べられる

「楽山」4階では、入院患者さまに温かい湯気の出たお食事を食べていただきたいと栄養課スタッフ全員が試行錯誤を繰り返しております。現在は週に2日程度ですが、いつの日にか毎日それが実現できることを願い奮闘中です。
「楽山」は日々進歩し続けています。

私たちは自家製の天日干しのお米と、防腐剤無添加の手作り味噌を用意いたしました。

楽山は「思いやり」で世界の一流になることを目指しています。